アメリカ駐在生活 はやく日本へ帰りたい

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アメリカ駐在生活 221日目 日本このままで大丈夫か?成長することを忘れた国

 

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アフラック


やっと仕事納めですわ

 

死ぬかと思った

 

終わりのほうはもう深く考えることができず、

無になって仕事をしてました

 

何とか死なずに、今年も生き残ることができ感無量です

初めての海外赴任、本当にしんどかった

 

自分がちゃんと貢献できていたのか不安ですが、

まあとにかく病気せず今年を乗り越えられただけで良しとしたい

 

沈みゆく母国 JAPAN

 

早く日本に帰りたい気持ちは引き続き変わりありません。

 

しかしながら、米国に来てこの国の力強い経済・多様性を少しでも肌で感じられたことは間違いなく自分の人生に大きなプラスの影響を与えています。

 

外国かぶれの初期症状かもしれませんが、アメリカ生活およびオンライン英会話を通じた他国の人々との交流を通じて感じたことが「日本このままで大丈夫か?」という憂慮の感情です。

 

10年以上も前からいろんな方々が指摘していることですが、

まず第一に賃金です。

 

アメリカはいまコロナ影響もあってかインフレが今まで以上に激しいです。

 

また人件費が毎年上がっていくことに地味に衝撃を受けています。

 

仕事上、運用物件のマネージャー人件費を見る機会があるんですが、

 

このくらいの仕事で年俸10万ドル(約1,100万円)か、、、日本だと500万くらいで全然雇えそうやな、、、信じられんな、って感じなんです。

 

決して簡単なお仕事ではないものの、かといって超高学歴じゃないとできない仕事でもない感じの業務レベルですがやはり日本の給与水準に慣れているとアメリカの人件費ごっついな、って感じです。

 

日本で1000万円払えば相当優秀な(もしくは優秀っぽそうな)人材が集まりますよね?1000万円払えば企業側も死ぬほどこき使いますよね?

 

 

米国の一定上の大卒の人はこれを普通に働いて稼げているんですよね

 

 

こんな給料でもみんないいポジションを見つけたらバンバン職場を変えていくので人材の安定的確保のために賃上げを当たり前にしないといけない

 

 

まあ景気絶好調の米国でこの状況は想像に難くないのだが、オンライン英会話で話す海外の人たち(日本より物価は安い国の人達)から日本は物価は上がらず全然給料は上がってないんでしょ?

 

って言われてあぁ、もうそういう認識で通っているんだな我が国は、と悲しくなった。

 

 

彼らの国は日本ほどの給与水準はないものの給料や物価は継続的に上がっていくことが当たり前の日本より健全な経済の中にいるのだ。

 

 

それに海外の大卒はかなりの人がバイリンガルトリリンガルなことに気づいた

 

 

私はマクロ経済の統計を四六時中見ているわけではないので感覚論の話なんだが、

マジで感じるのは

 

①日本人はやっている仕事内容に比して給料安すぎ

②日本の若者金持ってなさすぎ、

③投資の基礎知識なさすぎ、

 

ということ。

 

私は決して世間的に良い大学を出たわけではないのであまりプライドはないが、

 

東京本社にいたときにちょくちょく東大や慶応、上智出身の賢い同僚に会う機会があったのだが常々疑問だったのはどうしてこんなに賢く人間性に優れた彼らがたったの600万円、700万円でこんなに働いているのか?

ということであった(30代前半)。

 

アメリカであれば彼らクラスの人材(特にエンジニア)が大企業で働いていればざらに2000万円以上稼いでいるレベルだと感じる。

 

日本では、普通の大卒が月給20万円でボーナスもたいして出ない仕事に集まって、正社員というだけで必死でくらいついている、というのも悲しい事実だ。

 

この差はいったい何なのか?

 

アメリカは物価や保険料が日本より高い、ということもあるがそれを差し引いても日本は低すぎる。

 

 

そして緩やかにインフレしていく経済の中では人々がある程度楽観的に消費や投資をするということも分かった。

 

(今までデフレ経済の中でしか生きたことがなかったためこれが本当に新鮮だった)。

 

日本人は金融商品への投資リテラシーが低いといわれて久しいが当たり前である。

 

投資しても儲からない人ばかりであれば(経済が成長しない)だれも投資や住宅購入をせず、金融リテラシーが養われるわけがない。

 

日本人がバカなのではなく社会に投資するインセンティブがなかっただけなのだと思う

 

日本の労働者は自分を安売りしすぎだが、これも仕方ないと思えるような悲しい経済状況なのが我が国日本なんですね

 

日本の大企業と日本政府の問題点は同じ

(ような気がする。。。)

 

言い尽くされた話だが、はっきり言ってこの日本の停滞(低賃金・無成長)は個人の問題ではないとはっきり認識した。

 

仕組みをデザインしている側の問題であると。

 

最近感じ出したことなのでうまく表現できないのだが、私たち駐在員が感じる自分の会社に感じている企業の問題点(ドメスティックな精神論ごりごり、過去の国内事業での栄光がそのまま通じると思っている世間知らずさ、外国人をマネジメントする度量や経験値不足etc)

 

はけっこう日本政府に当てはまるんではないか、と思った。

 

何とかうまくいっていた時代の仕組みやしがらみが残りすぎて、利害関係者が多すぎて今更変えられないのだ。

 

言いにくいが本当の事実を言うと「お前立場わきまえて、空気読めよ?」

 

っていう反応で事実が偉い人たちにうまく伝わらずトンチンカンな指示が下りてくる

 

まるで第二次世界大戦で大敗する直前の日本軍のようであった

前線ではみな必死で物事を前に進めようとしているが、自分たちにいろいろとリソースが足りていない現実が認められず、

 

「貴様の精神力が足りんのじゃ!弱音を吐く前に手足を動かさんかい!!」

 

みたいなことを言っている国に、英語も通じない国に優秀な外国人など来るわけもない。

 

みんなアメリカ、中国を見ていてこと経済の面では日本の存在感は正直ない

(アニメと漫画、観光についてはけっこう認知されているが)

 

一般的な日本人は「いうて日本はまあまあ豊かな国」と信じこまされているが、

この認識は30年前くらいで止まっている思う。

実際は皆が思っている以上に貧しくなっている、近い将来日本人が中国に出稼ぎに行く

ことになるとだれかがメディアで言っていたが、これはマジで誇張や冗談じゃないと思

う。

 

今できること

 

上に書いたことは勝手な思い込みも多々あると思うけど、とにかく今自分にできることは、

 

①正しく現状を認識すること(世界の中での日本の立ち位置を理解すること)

②英語は可能な限り身につける

③もっと投資して収入(生産性)をあげる

 

ことくらいかな。日本にいる友人らにこの現状のヤバさをなんとか伝えたい。

 

とにかく、今年はおつかれさまでした。今日ははやく寝よう。。

 

終わり