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アメリカ駐在生活956日目 高学歴ハイスペックの同僚はもっと給料をもらうべき

 

最終学歴

 

周りの駐在員(同僚)らの最終学歴偏差値が全般に高いことを最近知ってやや劣等感を感じる今日この頃、せんだ、みつお、なはなは。

 

※ここでいう"学歴が高い"とは世間一般認識にてらして高い偏差値と認識される学校を卒業されているという意味です。

 

 

私の最終学歴

 

自分は大卒であるが、出たのは偏差値50あるかないかの地方私大学部卒、しかも世捨て人の行く文学部を卒業している。

 

この大学・専攻をチョイスしたことはまったく後悔していないが、ここで学んだことは今の仕事にもちろん欠片も役立ってはいない。

 

同級生に一年遅れて就活始めた際にゼミの教授に「(企業選考における)志望動機がどうしても浅くなってしまうんで悩んでるんですよね」と軽く相談したところ、

 

 

「志望動機だと?そんなものは"ありません"とでも言っておけ」

 

 

というアナーキーなご助言をいただいたのが文学部の象徴的思い出だ。

 

 

同僚らの最終学歴

 

把握している同僚の卒業した学校を並べるとだいたい下記になる。

 

東京大学 1, 一橋 1, 早稲田 3, 慶応 3, 地方国立 2, アメリカの大学 2, 関西学院 1, 同志社 2, 東南アジアの 一流大学卒 1, >>>>>>>>>>>>>>> 地方私大:(私)+ もう一人=2

 

 

ちな上記のうち3人は難関国家資格(弁護士 1/ 公認会計士 2)持ちだ。

 

道理で仕事がきついわけだ、こんな400ccエンジンを積んだやつらに50cc原付エンジンしか持たない俺が伍していけるはずがない。

 

 

実際一緒に働いていていつも思うが、みな学歴や資格の肩書に恥じぬ仕事ぶりと能力を発揮していると感じる。

 

 

集中力や記憶力、持続力、語学力、コミュ力、プレゼン力、課題をやり遂げる力において私は完全に負けているし、なんなら最後の砦"人間性"までも皆に劣っているなと感じる。

 

みな余裕があり助けてくれるいい方ばかりなので私は職場の人をとても信頼しているし、一緒に働けてありがたいと思っている。

 

国内でドサ回りしているときは癖のある上司や同僚が多かったのでなおさら今の環境には感謝できる。

 

たまたまアクシデントでそんなところに迷い込んだ子羊ちゃんがぼくである。

 

 

なぜ彼らと私が同じ給与体系内にいるのか

 

アメリカにきて疑問に思うようになったが、なぜ上記のような優秀な同僚らが自分とたいして変わらん給与水準になるのだろうか、という点である。

 

もちろん社内での昇進は優秀な同僚らの方が早いであろうし、会社で末長く重宝される確率は彼らの方が高いであろうが、

 

それでもいま受け取っている給料は私と倍も違わない。

 

役職がいっこ上の人でもせいぜい1.2~1.3倍程度ではなかろうか。

はっきりいって勉学や資格、会社業務に投じてきた貢献や実績(学歴・資格・仕事のでかさ)で言えば明らかに同僚らの方が雲の上を言っていると思う。

 

そう考えると自分の倍の給与をとってもおかしくないのでは、とすら思う。

 

考えているとこの疑問は米国・日本の雇用前提の違いから来ているようだ。

 

米国では同じ会社で同じ年齢でも給料が倍半分違うということはごくごく普通にあり得る(らしい)。

 

なぜなら給与は年功や勤続年数ではなく、単純にジョブ(役割)と会社内のポジションに紐づいているからであり、30だろうが25だろうが給与25万ドルのポジションに収まれるのであればその給料を受け取る。

 

そのようなポジションにつく方は言うまでもなくそのジョブをこなせると思われる相応の実績や経験値(Qualification)を有しているからであり、20年会社に奉仕してくれたとかそういう基準はない。

 

ただしビジネスの変遷に伴いそのジョブ・ポジションがなくなれば彼らは基本的にクビになる、というわかりやすい構造だ。日本であれば部署異動とかになる。

 

日系企業(一定上の会社規模)では、仕事内容ではなく"会社"ごとに給与水準が決まる。

 

社内でどんな役割を担うにしろ、業務内容の前にまず企業メンバーシップ上の年次や役職・級職ベースで給与が決まる。

 

ボーナスは結局個人パフォーマンス評価というより組織全体としての業績がファクターの大半を占めるケースが多い。

 

だから私の学歴やパフォーマンスが職場同僚の平均を大きく下回っていようとも、同じ会社に所属し、年次が変わらなければおおむね同じような給与水準になってしまう。

 

Ok, 理屈はわかる。

 

それでもやはり、私は同僚についてはもう少し給料もらっていいんじゃないの、と思ってしまうのだ。

 

これは嫌味ではなく真剣に同僚の積み上げてきた学歴や資格、勤勉さをリスペクトする気持ちから来ている。

 

いま東京主要エリア内の駅近ファミリーマンション(70㎡~)は中古築30年、40年であっても平気で1億円(ブログ主調べ)を超えている。ラグジュアリーなマンションではなく、普通の分譲マンションが、である。

 

はっきり言うが働き盛り30代で年収1,100万円あったとしても、所帯持ちで東京で暮らしていたらこの1億円超の物件は買えない。

 

30代で年収1100万円は今の日本では一流大卒だけ見てもトップクラスの給与水準だと思うが、それでもささやかな70㎡台のマンションが安全に買えないのである。

 

世界に誇る日本の勤勉な一流人材が都内で家を買えないなんてちょっとおかしい、

 

日本が先進国という割には、何かバランスが崩れているように思う。

 

日本はいま雇用システムの前提を考え直す必要に迫られているのでは、と思う。

 

ただ、一つ言っておくと私のような凡人にとっては今のシステムのままでよい。

 

長くなったのでまた別の記事で書こう

 

 

おわり