アメリカ駐在生活 はやく日本へ帰りたい

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アメリカ駐在生活892日目 アメリカ人をFireするパワーが欲しい

 

You Are Fired!

 

 

この半年くらいローカルのアメリカ人スタッフにイライラし過ぎて爆発しそうになることが何度もあった。

 

一番は自分の語学力のなさからくるフラストレーションなんだけど、これを差し引いても並以下のアメリカ人と仕事をすることは生真面目な日本人の自分には信じられないストレスを生み出す。

 

(まぁ、これは日本人もアメリカ人も関係ないのだが、能力問題に加えて文化差異の問題が加わるため)

 

自分にも足らないことが山ほどあることを謙虚に踏まえて深呼吸しても、

 

 

一部のアメリカ人の雑さは私の血圧を日々上げてくれる。

 

 

例えば、

 

 

・何年も繰り返しやっている作業なのに二回に一回は転記ミスをする(数字を右から左に移すだけの作業で)。

 

 

・何年も会社にいるのに簡易な稟議プロセスを覚えない(毎回どうやったらいいか聞いてくる)。

説明している時間で自分がやった方が3倍早く終わる。

 

・作業のクオリティは小学生並みのくせに、ミスを指摘すると全く悪びれず一丁前のロジックで反論してくる(日本人が最も嫌うことの一つ)。

 

 

 

標準的なアメリカ人がこのレベルであるとすれば、アメリカでITが発達するのは本当に納得がいく。

 

 

よっぽど事務処理はシステムに処理させた方が確実に思える。

 

 

一部のスタッフに対して何度私は

"You are fired!!!!(D.トランプばり)"と言いかけたことか。。。

 

 

このアメリカの地で自分にいつか人事権のパワーが持てたとしたら、生意気なローカルスタッフにこう冷たく言ってやりたいと日々思っている。

 

 

"You can choose your work place anytime.

You have right to go anywhere if you don't like this task. Please follow my instructions if you want to stay here"

 

 

 

 

アメリカには人を育てる風土がないのか?

 

 

 

職場でアメリカ人を見ていて不思議なのは、バカみたいなミスをやらかしても、明らかに誤った認識で情報を伝えても誰もそれを咎める様子がないことだ。

 

 

子供の小学校教育を見ていても、はたから見ると「アナタはありのままでいいのよ、何が正解かなんてどうでもいいのよ」が基本スタンスのようで、先生らに思いっきり叱られるということはまずないようだ。

 

 

(息子の学校では、間違ったことや好ましくない行動をした子は各生徒の持ちポイントが減点されるそうだ。逆に良い行いをすればポイント加算され、一定ポイントが貯まると景品や特典に使えるとのこと笑)

 

推測するにアメリカ人はアホな人をシゴいて育てて改善していくみたいな考えはなく、

 

 

初めからポテンシャルを持った人を選りすぐって一定のプログラムを受けさせ初めから特別扱いする、みたいにかなり割り切っているように見える。

 

アホが教育されない一方で、優秀なアメリカ人は本当に日本人が目じゃないくらい洗練された優秀さがある(実務能力のみならず、視点や考え方含め)。

ときに日本人の中間管理職や役員が原始人に見えるくらいに米国のリーダーはプロフェッショナルだ。

 

 

 

外部の会社を見ていると、責任者のポジションに不適格・期待したパフォーマンスに達していないと分かればカジュアルに人を入れ替える。

 

 

 

そのポジションに相応しいと思われる経験値や技能があると思えば、パッとクビにして次の人と入れ替えてしまう。

 

 

 

組織作りはパズルのピース入替をやっているようなものだ。

 

 

これは客観的に非常に分かりやすくリーズナブルであり、この流動性の高さがアメリカ経済の強みなのだろうけど、日本人的にはあまりにドライで恐ろしく見えることもある。

 

 

でも大半のアメリカ人はすごくロジカルに割り切っている。

 

 

こういう社会の雇用前提を踏まえると、

 

 

アメリカ人スタッフの成長の鈍さもしょうがないのかなと思えてくる。

 

 

アメリカ人「オレのポジションと給与はこれくらい、だからオレの裁量はここまで。

それ以上難しいことは考えないし、やらない。

嫌ならすげ変えれればいいんじゃん?

でも自分がまだクビになってないってことは、会社はこのパフォーマンスでいいという判断をしてるということだよね?

なぜ君はそんなに怒っているの?

You can choose your employees anytime. You can fire me anytime if you are not satisfied with my performance.

 

This is USA

 

私は人を変えようと思うことをやめた。

 

早く日本へ帰りたい。

 

終わり