100万円を20年来の親友に貸す
突然ですが、あなたは友人や親族にまとまったお金を貸した経験がありますか?
私は、、、
あります。
それもつい最近。
お金の扱いにはウシジマくん並にこだわる私が、
命と健康と家族と同じくらい大切なお金を、
生まれてはじめてまとまったお金(100万円)を友人に貸したんだよね。
この興味深い体験についてまとめておきたい。
お金を貸した友人
お金を貸した友人を仮にP君とする
Pとの関係性を説明しとくと、Pは中学以来の友人で、大人になるまで付き合いが続いている数少ない地元のマブダチだ。
彼の実家にはよく泊まらせてもらったし、ご飯も山ほどお世話になった。
私の実家は貧乏であまりレジャーもしなかったのだけど、Pの家族がよく海やらアウトレットモールに連れて行ってくれた。
おかげで世の中にはこんな楽しい場所があるんだな、と知ることができてとても感謝している。
Pはというと、すぐ調子にのって皆にバカにされるタイプだったが、なかなか音楽やモノ選びのセンスが良かったので、好きな音楽をキッカケに仲良くなったのだ。
地元に帰れば必ず友人らに声をかけて集めてくれるイイやつだ。
ついで言うとお金はギリギリなのに、やたらご馳走しようとしてくる見栄っ張りな男だ。
お金を貸した経緯
Pがお金を借りた理由はずばり『自宅購入の頭金(契約時金)』としてだった。
Pも私も所帯持ち、配偶者と子2人の家族構成なんだけど、何年も前からアパートが手狭で居心地最悪とのことで自宅購入を切望していた。
Pは自営業のため、所得を低く抑えており、また昔の金融履歴上やらかしていたために、なかなか住宅ローンの申込みをしたがらなかったのだけど、最近やっとローン(フルローン)が通りそうだとのことで相談を受けた。
フルローンなのだけど、売買契約のための契約時金がないので貸して欲しい、ローン実行時に返しますとのことで100万円貸したのだ。
私は普段気軽に人に金を貸さないタイプだが、
今回のケースは例外で悩まず貸した。
一応借用書はもらったけれど、無利息・無期限で貸すことにした。
率直にいってPは金を貸すうえで好ましい相手ではない。
長い付き合いなのでよく知っているが、彼は手元にあるお金はおろか、未来のお金も使ってバンバン欲しいものを揃えるタイプだ。
堅実な私からすればちょっと怖くなるくらい使うのだ。
家を買いたいと何年も切望していながら、たった100万円の頭金も用意できないのはそういうことだ。
決してお金が稼げていないわけではなく、とにかく残すことができない。
私『お前は自営でクレジットヒストリーもルーズだから、少々稼ぎがあっても銀行からの信用がない。だから頭金少しでも貯めてやる気を示せ。それでも足りなければできる限り助けたる』
と30回くらい伝えてきたが、結局貯められなかった。
そんなPだが、私は金をまさに"あげる"つもりで貸した。彼にも彼の家族にもすごく世話になった義理があるから、という理由で。
今回のケースで気づいたこと
1. 言うまでもなく、友人関係は『債権者』と『債務者』の関係になる。
→もちろんこれはあまり気持ちの良い関係ではないので、相当割り切れない限り普通の友人に貸すべきではない
2. 金を貯められない人間は、いくら稼ぎがあっても、どれだけ時間があっても金を残せない
→これは歴史的に証明されている事実だけど、友人を見て本当なのだと実感。
社会にでてから10年ちょっと、私は収益アパート四つ(ローンあり)と現金3,600万円だが彼には念願のマイホームのための頭金100万円がないのだ。
私は手取り20万円以下のリーマン・奨学金返済ありで社会人をスタートしたのだ。
時間と習慣が生み出す差は恐ろしい。
3. 金を借りる人間は絶妙に嘘が上手くなる
→よくドラマや小説でみるのでイメージしやすいと思うが、金を借りる人間は相手だけでなく、巧妙に"自分"を騙して借りる口実を作る。
見ていると借りる本人ですら自分のウソや誤魔化しに気づいていないように見える。
憐れだが、人間は生きるために現実を捻じ曲げて認識することが多々あるのだ。
まぁ、色々書いたけど、
それでも彼は地元のマブなツレなのだ。
お金が帰ってこなくてもしょうがない。
Pは20年来の人間関係を担保に、彼自身の判断で金を借りたのだ。
早くこの預けた担保を回収に来て欲しいね。
終わり