どうも、まだ仕事は辞めてません。
先月のメンタル疲労からくる体調不良から何とか表面上は復活し、
ごまかしごまかし仕事をしております。
もうどう思われてもいいわ、てな感じで今は適当に流している感じ。
以前のような常に張りつめて、一つも情報を聞き逃すまいと緊張しっぱなしの状態はどこかへ行ってしまったようだ。
そんな状態なんだが、先日出張でアリゾナ州Phoenix(フェニックス)という街に滞在してきた。
フェニックスダウンタウン、アメリカのホームレス怖えぇぇーー!!!
ダウンタウンエリアに滞在していたのだけど、昼食にマックを買おうと思い、
滞在先のホテルから西側へ徒歩で向かった。
明らかに通りを一本隔てると雰囲気が変わる。
昼間からホームレスの方々がうろうろと行く先もなくぼろ切れを手に歩き回っている。
「ファッ○ン○v×@!、ファッ◯ン$#&%&KG!!」
と叫びながら、こちらを睨みつけながら、ぐるぐると歩道を歩いている黒人ホームレス(最初ストリートラップしてるんかと思った)、
いきなりモンスターエナジーの飲みかけ缶をこっちに投げつけてくるhomeless、
「なんなんだよ、このエリアは。。。。最悪や。。方向間違えたわ!」
と思いながら全力で目を合わさぬよう通り過ぎる。
ホームレスの前を通り過ぎたあと、背後でどでかい「ドンッッッ!!」という衝撃音がなる。
何事かと振り返ると、先ほどのホームレスが持っていた大きな水筒をビルのガラスめがけてぶん投げていた。Oh no......
強化ガラスだから割れてはいないようだが、さすがの好奇心旺盛な私も、危険を察知し早歩きでその場を離れた。アメリカの基地外は日本のそれ以上に何をやりだすか分からん怖さがある。
「何なんだよこのエリア、超こえぇー。。。」と思いながらなんとか10分ほどで最寄りのマックに到着。
店内は、普段私が住んでいるエリアのマックとかなり様子が違った。
床に散乱するポテト、食べかけのゴミがそのまま放置された油まみれのテーブル席、明らかにホームレスと思われる客層、空気もなんとなく淀んでいる。
「大丈夫かここ?」
と少し不安な気持ちになりながらタッチパネルでビッグマックセットを注文しホームレスの客らとともに品物を待つ。
ビッグマックセットは税込み10ドルくらい(1,350円)だったと思うが、これでもアメリカの外食ランチとしてはかなり安く済ませている方である。おれはホームレスと同じランチ水準ということか。。。
前にいた白人女性のホームレス、ハッピーセット的なものを注文していたようで、支払いはキャッシュであった。品物を渡すときの店員の蔑んだ目が印象的であった。
ふと思ったのだが、一応まじめに働いて、アメリカでもマトモな学区に住んでいる駐在員の私と、ガチモンのホームレスとが同時に訪れるマクドナルドというお店、
世の中になかなかこういうサービスというものはないだろうな、マックってすげーなと改めて感心した。もっと株を買っておくか。。。
米国の光と影
はるか昔から認知され、何百万回も言い尽くされた事実だけど、アメリカの格差は尋常じゃない。
米国の強烈な資本主義と格差社会に少しでも触れると、きちんとコントロールされた半分社会主義な日本に生きるデリケートな日本人としては非常に複雑な気持ちになる。
低所得者でもスマホが持てて、普通にまともな公立教育が受けられる日本って逆にすごいのかも、と思わされる。
日本で言われている経済的格差なんて正直ママゴトなんじゃないか、と感じてしまうくらい米国の格差はパンチが効いている。
米国各都市のダウンタウンエリアでは、年収数千万のビジネスマンと気の狂ったホームレスが常に同じ通りに存在しているんだから。
私たち日系駐在員は、安全な学区/エリアに居住し、会社の保険である程度プロテクトされ、仕事でも学校でもマトモな米国人と接するので、アメリカとはなんと成熟し、洗練された多様性豊かな国なんだろうか、と日々感じる(実際それは事実である)。
何年か米国で暮らすと、ずっとアメリカに暮らしたいという奥さまや子供らがいつの時代にもいるだろう。
しかしながら、自分たちが触れている米国というのは、米国社会のほんの上澄みの一部でしかないのだな、と改めて思い知らされた。
先ほどのようなホームレスがごまんと生まれ続けている側面もまたアメリカなのだ。
それを知ったうえでこの国に暮らしたいですか?
今回の出来事のように、少し道を歩いているだけで、いきなり基地外がナイフで切り付けてくるかも、とかガンシューティングが起こるかも、と真剣に心配しないといけない社会って、やっぱり俺は暮らしたくないなと思う。
それでも、この国は非常に面白い。
日本ではあり得ないような強烈な社会の幅が、アメリカの魅力的なポップカルチャーやビジネスを生み出しているとも思う、まあ知らんけど。
とにかく、
二度とフェニックスのダウンタウンにはいきたくないぜ。
そこんとこ、ヨロシク!
終わり